
50代の男性と言えば、まだまだ働き盛り。
世間では脂がのっている世代という印象だが、アルバイトを探す場合、最も苦労する属性だという。実際どうなのだろうか。
アルバイトの求人募集の暗黙の了解?
アルバイトの募集要項には、募集条件が書いてある。
それ自体は、かなり親切に作り込まれており、探すのにとても分かりやすい仕様になっている。しかし、その中でも、1つ気になる文言がある。
『シニアOK、女性活躍中』
この活躍中というのは、この職場には女性中心という意味が暗に込められている。つまり、あまりそれ以外は望まれた人材でないということを指名した魔法の言葉である。女性活躍中という言葉に反対解釈を求めろというのであろうか。
もう1つの暗黙の了解と言えるものがある。
それは、掲載写真である。
なぜか、写真には若者のみが載っているシニア世代でもOKとしつつ、女性しか載っていない。これは、採用の差別ではないものの、無言のプレッシャーを与えている。
50代の男性を見かけないアルバイト市場
50代男性のアルバイトで接客業の募集は極端に少ない。
あの人材不足で有名なコンビニエンスストア、飲食店にもよく考えてみたら、50代のオジサンが接客している風景はあまり目にしない。
それ以外でも、華やかな職場に50代の男性の姿はあまりそぐわないのか皆無に等しい。
これが、50代の男性が望んでも参入できないような心理を生んでいる。
50代男性のアルバイトのバリエーションが狭い現状
男性の中で50代というのは微妙である。
普通と言ってはならぬが、50代でアルバイトというのはどうしても不遇な状態、哀れな状態を想起してしまう。
そして、雇い主の社員でも、自分の子供に近い年齢に雇われるという構図。双方できれば避けたい状況なのである。
20代、30代ならぎりぎり生活のためにやっても、50代の男性はアルバイトの職場でどうしても浮いてしまうのである。
ではどんなアルバイトが50代男性に適正なのか。
さて、ここで50代男性にとってどんなアルバイトが適正いや、適正と思われているのか?
まず中年の男性が多いイメージとして警備員である。
この警備員は、人材不足であるため面接はほぼ通過し採用されるとのことである。
しかし、採用されれば、必ず仕事があるわけではなく、ベテランや仕事のできる人が優先して現場に派遣される。
最近、多く見かけるのがスーパーのカート回収である。
カート回収は確かに、若者がしたがらないし、力も使うから結果、50代男性でもできそうである。
配達アルバイトという新しい選択
ウーバーイーツや出前館というのも手はある。配達している人を見ると50代でも全然OKである。登録制のため、自分ができると思えばよいということになる。
しかし参入障壁が低いため、仕事を取るのが大変ということもある。スマホを操作しての仕事が出来なければ対応できないし、とても体力を使うことは否めない。
アルバイト求人が最も多いのは主婦
パートアルバイトの中心は、何といっても主婦である。
やる気さえあれば、どのアルバイトにも入ることが可能という最強の属性なのである。接客や細かい作業などにも向いているし、雇い主も女性の方が接しやすいので好都合なのだろう。
50代の男性は正規雇用を選ぶ
50代男性は正社員の採用が厳しくなっているが、アルバイトでの職探しはさらに限定される。もし、仕事をやる場合、介護や独立準備以外はアルバイトはおすすめできないということである。
アルバイトを選択する場合、どうしても若者、主婦ができない、またはやらない仕事になり、残念なことに、最も弱者だということになるだろう。