
日本のフィットネスクラブの相次ぐ破綻
最近、トレーニングジムが日本で倒産しているのをご存じでしたか。
なんか、むしろどんどん増えていく感じのように思えますが、同時に倒産しているところもあり、風前の灯火のところもあるのです。
トレーニングジムが倒産する理由
ジムが倒産する理由は、第一に飽和状態になっているということです。
損益分岐点が割と低いトレーニングジム経営ですが、他社と競争するがあまり投資過剰になると行き詰まるといった印象です。
そもそも人間は運動不足
さてジムを利用する人の特徴としてもちろんガチ勢もいますが、ライトな層というのは入会してもすぐ大会する可能性もはらんでいるのです。
ジムに通って、しかも継続できるというのは並大抵のことではありません。
人間そんな努力はできないのです。
習慣化するまでも時間がかかりますし、ジムまで行くのが大変、着替えるのが大変、荷物が重い、シャワーがめんどくさい。
さらに、ガチ勢が器具を占拠している。まあとにかく色々な理由をつけて結局は退会することになります。
込み合う時間帯が、大体決まっているんですよね。逆に24時間空いていても夜中はほぼいない状態。
でも営業をしなければならない。
ジム経営の難しいところ
先にも出た通り、ジムというのは利用者の近くにあることや通勤通学の導線にないと失敗することから、立地が重要になります。
しかも、大都市圏のターミナル駅になると駅周辺に複数存在していることがあるのです。
実際そんなにジムに通う人がいるでしょうか。
体を鍛えるのは、自宅でもできます。
ジムに設置してあるような本格的な器具が素人には必要がないこともあります。
そして本格的な器具も、ガチ勢に占拠されていれば、意味がありません。
皮肉なことに、このライトな層を取り込むのが戦略になるのですが、器具は本格的なものでなくてはならないというジレンマがあります。
どの業界にも言える弱肉強食の世界
ジム業界だけでなく、どの業界にも言えますが、大資本が投じられると零細のジムは衰退することになります。
チョコザップはライト層でもさらにライト。私服でもOKでしかも安価で通えるジムで大々的に広告していました。
特にライト層は、そういったトレンドに左右されることが多く、客の争奪合戦が繰り広げられるのです。
また、シニア限定のフィットネス、女性限定のフィットネスもありますが、どれだけ成功しているかは微妙なところです。
筋肉ユーチューバーカネキンのジムも窮地に
YouTube界で有名なカネキンさんが経営しているトレーニングジムですが、彼のこだわりが盛り込まれた設備充実のジムです。
こんなに有名な方が作っているジムでも窮地に追い込まれているのです。
もしかしたら、ガチ勢をターゲットに絞っているようにみられたのか、ライト層にはハードルが高そうなのが原因なのでしょうか。
また、一つの駅にどれだけのお客さんが見込めるのかが未知数のため、そもそも母数が多くないというのも原因かと思われます。
これからますます進む淘汰
予想できることとして、これからもジムの倒産は増加することになるでしょう。
ダイエット目的で来る人はそもそも、トレーニングを継続できない。
もしくは、夏までの間とかになる場合が多い。
私も、ジムに2か所ほど通っておりましたが、1年程でやめております。
ジムの近くにあるラーメン屋で食べて帰るのが日課になり、辞めることになりました。
食事が根本的な原因なことは、わかっているのですが、むずかしいですよね。
人口減少、日本人の給与が上がらないこのような国ではダイエットも自己流でやるしかない。
そんなところでしょう。